さいごの挨拶
投稿者:どろりっち (7)
これは、私が高1だった時のお話です。
昔、うさぎを飼育していました🐰茶色のロップイヤーで、名前はさくらちゃん。
今は天国にいます。6年も一緒にいてくれました。
走り回るのが好きなうさぎさんでした。
さくらちゃんは私が高1の時のある日の夕方頃に亡くなりました。
晩年はさくらちゃんも歳のせいか体調を崩してしまって、原因不明の血尿が出たりしていて←病院に連れていきましたが、原因不明でした。
家族全員(私、母、父)万が一の覚悟も出来ている状態でした。
その日は突然やってきました。
お母さんが最初に帰宅し、さくらちゃんの異変に気づきました。荒い息をしていて、立ち上がることも難しく、すぐによろけてしまうさくらちゃんを発見したようです。
(お母さんは小さい頃からずっとうさぎを飼ってきたので、さくらちゃんがもう長くないことが勘で分かったようです。)
お母さんから「さくらが危篤だ」とLINEが入って、学校から爆速で戻ると、お母さんがさくらちゃんを抱っこしていました。
さくらちゃんが葛の葉を食べたがったので、食べさせていたのですが…
咀嚼は出来るけど、嚥下が出来ないようでした。葉っぱはどんどんさくらちゃんの口の中に吸い込まれ、細かく噛み砕かれていきますが、どんどん口からこぼれ落ちていきます…。「ああ…本当に最期なんだな…」思うとと涙が出てきたのを覚えています。
葉っぱを咀嚼する所までは元気だった頃のさくらちゃんのままでした。(よく食べる🐰でした。)
最近は少食だったのに、この時だけは元気だった頃に戻ったようでした。
無理していたのだと思います。きっと、「私は元気だよ!!だから、そんな悲しい顔しないで」って訴えかけてきているみたいでした。
しばらくしてお父さんが帰宅しました。
お父さんの足音だと認識したのか、険しかったさくらちゃんの表情が一瞬、和み、「良かった…みんな帰ってきた…」というような表情になりました。(さくらちゃんはお父さんが1番好きだった)
さくらちゃんは更に葛の葉を欲しがりました。お父さんがさくらちゃんの頭をなでなでしてあげた途端に、咀嚼運動が少なくなっていって、そのまま息を引き取りました。
お母さんの帰宅➕私の帰宅➕お父さんが帰宅するまで1時間はありました。
さいごの力を振り絞って、家族全員の帰宅を見届けたのです。
その後、お母さんの実家に行って、庭に穴を掘って、さくらちゃんを埋葬してきました。
(お母さんが小さい頃に飼っていたうさぎもそこで眠っています。
それぞれのお墓?の上に花を植えてやるのが、お母さんの実家流の弔い方らしいです。お花がよく育ちます。)
さくらちゃんの死後しばらくたった後です。
夏のピークが過ぎてはいましたが、残暑が鬱陶しい時節でした。その日の夜は珍しく涼しい夜でした。お父さんもお母さんももう寝てしまって、私だけしか起きていませんでした。
家のベランダの網戸の外から聞き覚えのある音が聞こえてきました。(涼しい時期はベランダで飼って、夏など暑い時は涼しい部屋に入れて飼ってました。)
さくらちゃんの足音です。
犬とも猫の足音とも違う、小動物が走り回るような音。少し飛んでるような足音。
しかし、当然ですが、ベランダを見ても何もいません。
ですが、足音はずっと聞こえていました。足音が聞こえる位置が、さくらちゃんが気に入っていた場所でした。クルクル走り回っている音が聞こえ、
あ、この足音のパターンは絶対さくらちゃんだ。と思い、網戸を思いきって開けました。
すると、足音はピタッと止まり、それきり何も聞こえませんでした。
主です。
課題が切羽詰まってて、焦ってるのでちょっと変な文章になってしまったかもしれません。
読みやすいです。
私の愛犬も同じように家族を待って亡くなりました、動物てすごいですよね。主さんのこといつも見守ってくれてますよ!