日曜日フリマで売られていたもの
投稿者:ねこじろう (147)
とある日曜日の昼下がり。
三十路で独り者の俺は散歩がてら、近くの小学校グランドで開催しているフリマに立ち寄った。
鮮やかな秋晴れの空の下、広いグランドは青いビニールシートに埋め尽くされている。
古着、家電、食器類、家具等々、老若男女様々な人たちが思い思いに物品を販売していた。
商売熱心な人もいれば、ただ物品を並べているだけでゴロリと横になっている人もいる。
時間は間違いなくゆったりと進んでいた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
何ヵ所か立ち止まり古着とかを手にとってみたがなかなか気に入ったものは見つからず、ただブラブラ歩き続ける。
そして結局グランド端のバックネット裏にある公衆トイレ辺りにまで行き着いてしまった。
そこでついでにと用を足した後再び外に出る。
それからタバコでも吸おうかとトイレの裏側の方へと歩いた。
そして、ハッと息を飲んだ。
トイレ裏手の薄暗い陰鬱なスペースに青いビニールシートが敷かれており、人がいる。
─こんなところでもやってるんだ。
と思いながらタバコに火を点けると、立ったまま何気なく視線をやってみた。
白いトイレの壁際に茶色いベレー帽を被って茶色のエプロンをした女が立ち、こちらを見ている。
短い茶髪の下にある顔はマスクをしており、表情はうかがいしれない。
女の前に置かれたモノに視線を移した。
シートの上に小さな黒っぽいモノが数十個、きちんと並べられている。
最初はそれらが何か分からなかった。
好奇心に駆られた俺は
「こんにちは~
何を売られてるんですか?」
と軽く挨拶をしながら、中腰でシートの上を覗き込む。
そして一瞬でたじろいだ。
それはゴキブリだった。
大小様々な死んだゴキブリがズラリと並んでいる。
─嘘だろ、、、
思いながらよく見ると、それらのゴキブリの下側には長方形の白い紙が添えられていて、こう書かれている。
昭和○年○月○日午前3時4分 台所にて確保
体長31ミリ クロGオス
特価50円
めっちゃくちゃ怖い
ふつうに気持ち悪い
う…キモい(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
昭和!バブルGブラザーズ!
死んだゴキブリを売るのは気持ち悪いとしてゴキブリを捕まえられるのは羨ましい、こういう嫁が欲しい
ゴキブリを売ってるのも、後を付いて来たのも気持ち悪い。
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こんな女いたら絶許ですわ
妖怪七変化みたいな女ですね。
ゴキブリってなぜ嫌われるのだろう。コオロギも似てるけど。
ゴキブリ触れる女はちょっと良いかもな( ´∀`)。俺は要らないけどね( ´∀`)。