不誠実な男性は女の第6感を開花させる?
投稿者:鉄骨少女 (2)
これは10年以上前の話です。
当時20代最後の年を迎えた私は仕事の事や、プライベートの事で悩み、いつもすっきりしない気持ちを抱え憂鬱に過ごす日々が続いていました。
そんな私を見て30歳の誕生日を友達が盛大に祝ってくれることになりました。
友達の行きつけのbarが新装開店の初日で、場所はそこがいいとなり、友達と連れ立って行くことになりました。
そのbarは、オーナーが変わるという事で、新たな出発を兼ねておりました。
丁度誕生日を迎えた私のところへ新オーナーが挨拶に来てくれました。
「お互い今日が誕生日だね」「いい年にしようね」「うちのお店よろしく」
等々の会話が交わされたと思います。
オーナーの丁寧な態度と、お祝いムードが相まってなんだか、心も軽やかになりました。
その日から、私はそのbarの常連になりました。
気さくで物腰の柔らかいオーナーと話していると、いつも心が晴れ幸せな気持ちになりました。
やがて、私とオーナーはお互いの両親にも挨拶するような仲になりました。
それから数年たち私は結婚も考えるようになったのですが、彼にとってはただのお遊びだったようで、次第に心が離れていくのを感じてる矢先の出来事でした。
ある日、いつものように彼のbarで飲んでいると、初見の女性のお客様が2名入ってきました。
その時私は女の第6感というのを、初めて感じ、胸騒ぎを覚えました。
しかし、当時この胸騒ぎが何なのか分からなかったので、特に気にも留めず、その日はお店を後にしました。
後日barが休みの日に、久しぶりに彼と食事でもしようと連絡すると、彼の電話の向こうから何やら、彼と女性が親しそうに会話をする声が聞こえてきました。
私が「もしもーし」と言っても反応がありません。
どうやら、彼のポケットの中で、通話がオンになったようで、彼は気づいてない様子でした。
しばらく会話を聞いていると、私には長い事見せなかった彼のはしゃいだ声が聞こえてきました。
それに反応する猫なで声の女性。
私は意図せずに彼の浮気を知ってしまったのです。
その後もポケットの中で通話がオンになるなんて、めったにない事が2度起きました。
その度に、あの猫なで声の女性と一緒でした。
私はこの二度目の声で、彼の浮気相手があの時の女性のお客様だと確信しました。
しかし彼はこの一件に気づいていませんでした。
何度も電話でやり取りする私の名前が通話記録にあるのは、彼にとって当たり前のことで、わざわざ通話時間まで気にしてみる事もなかったようです。
この一件で私は彼に不信を抱き、彼もまた私と距離を取るようになりました。
それでも、私は彼の事が好きでしたし、彼も私との関係を清算できずにいました。
だらだらと、お互いの将来を決められずに付き合いを続けていたある日、彼の母親から連絡がありました。
お幸せに