【目的地】
投稿者:no54ヌューダ (1)
それは、数年前の出来事。私たちがまだ20歳になったばかりのころの話だった。
本当の本当に、実際に体験したことなので、大げさな幽霊やとんでもないオチ、霊媒師も除霊師も出てこない。
けれど、今でも忘れられない、恐ろしい体験をしたので話をさせてほしい。
私の名前は、りか。友達のサキ、なーちゃんとは高校からの友達だ。
サキは楽しいことが大好きで、ライブに行ったり、服を買いに行ったりして遊ぶことが多い。考え方やテンションが近いこともあって、特に仲のいい友達だ。
なーちゃんは少し引っ込み思案だけど、ノリが悪いわけではなくて、私たちの悪ふざけやボケに付き合ってくれる、よく笑う子だ。なーちゃんとはよくコイバナもする仲で、お互いに悩みを打ち明けたり、こんなことがあったとノロケあったりする。なーちゃんも大切な友達の一人だ。
その日は、街の方で買い物をした後、私の家に泊まりに来ることになっていた。大人になってからは、初めてのパジャマパーティーだった。
高校生の時もよくお泊り会をしていたけれど、今はみんな成人していて車を持っていて行動範囲が広いので、なんだか一つ大人になったことを確認したような気がして、特別嬉しかったことを覚えている。
泊まりに来ることはあらかじめ決まっていたので、お菓子やジュースは用意していたが、
「せっかく成人したんだし、今日はお酒アリにしよう!」
誰が言い出すでもなくそんな流れになったので、追加で買い出しに行くことになった。
運転手はサキ。この中で一番大きな、新しい型の車に乗っていた。
「この間大雨降ってたじゃん?だからちょっと車汚れてるんだけど、まだ洗車に行けてなくてさぁ。恥ずかしいからあんまり見ないでね?」
と、サキはいたずらっぽく言う。もう夕方だし、そんなに見えないから大丈夫、なんて言いながら車に乗り込んだ。
「初心者マークも取れたし、ドライブも兼ねて少し遠いスーパーに行こうよ」
他でもない運転手のサキがそう言ったので、私たちは特に反対せず行こう行こうと提案に乗った。サキはじゃあここにしよう、とスマホで住所を検索しながら行き先をナビに入力していった。
後部座席に座った私となーちゃんは、「何飲もうか?」「家にあるのお菓子ばっかりだから、おつまみっぽいのも買っておこうか?」なんて話していた。
「よーし、出発しんこー!」
「おー!」
宅飲み、夕方のドライブということで私たちは妙にテンションが上がっていた。もちろん、この後に起こる奇妙な出来事など何も知らずに盛り上がっていたのだった。
2、30分くらい経ったころだろうか。コンビニに寄ったりしつつ走っていくうちにすっかり夜になっていた。
「あれ?なんか道暗くない?」
となーちゃんが言い出した。
「あー。ほんとだねえ、なんか大通りからどんどん遠ざかってない?」
私がそれに応える。
そう、夜になったので暗いのは当たり前なのだが、車のライトくらいしか光源になるような物がないのだ。街灯も少ないし、信号の間隔もかなりまちまちだった。
「えー?おかしいなあ、ナビ通りなんだけど。このまま走ってれば裏道とかでぐるっと回って、店に着くんじゃない?」
サキはそう言うが、よくよく見てみるとここは明かりが少ないだけではなく、ほとんど住宅や畑ばかりの風景になっていた。さっきまでポツポツとあったコンビニすらもとっくに見当たらなくなっている。
「なんか、怖い話みたいじゃない?私たちこのまま変なトンネルとかに連れていかれたりして」
「えー、やめてよぉ。ウチ怖いの無理……」
こういうのが一番ありそうだから怖い
一人だったらパニックになって事故る。
そしたらs吐噶喇男の人が入ってきて…想像しただけで恐怖
誤字った外から男の人が
心配でしたらお祓いされたら気持ちが落ち着くと思います。