布団の中にあった白い手
投稿者:來矢口 (1)
私がまだ専門学校時代の事でした。
私は地元を離れて学校指定の寮に住んでいました。
本来なら部屋に付属されているベッドに寝るのですが、なぜかその日私は床に寝たくて床に布団を敷いて寝ていました。
部屋に付属されている固定式のワークテーブル、クローゼットがちょうど左隣にたたずんでおり、テーブルとクローゼットの間に備え付けの棚があったんです。
そこには学校から支給された教科書やちょっとしたインテリアを置いていたのですが、そのうちの一つに近所のゲームセンターで獲得したミ○キーマ◯スのぬいぐるみを置いていたのです。
眠りに入りしばらくして私は夢の中で現実と同じように同じような位置に寝ていて、部屋の中もまるっきり同じ、置いてあるインテリアも同じ・・・
夢の中で寝ている私はその状況を寝ている自分の右側視点から見ている感じでした。
ただ寝ている状況が数分続きしばらくして、棚に置いてあったミ○キーマ◯スのぬいぐるみがギギギギギと音を立てて棚から落ちて、床を這って私の元へ、ぬいぐるみの手が布団の中に入り私の手をグッと力強く引っ張った瞬間私は目を覚ましました。
夢かと思っていたのですが、私の隣には夢と同様にぬいぐるみが落ちていて布団の中に手が入っていました。
それにゾッとした私は恐る恐る腕を見てみると何かに捕まれたようなアザがありました。
はたしてあれは夢だったのか、それとも現実の出来事だったのか?その真相は私にはわかりませんでしたが、過去に体験した不思議で不気味な体験でした。
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