学校での恐怖体験
投稿者:わなび (2)
それは10年ほど前の私が高校生だったときの話です。私の高校では3年に1度だけ秋に文化祭が開かれていました。
私のクラスでは、いくつかのグループに分かれて動画を撮り、編集して上映を行う事になっており、私も仲の良い友達と6人グループを組んでいました。
どのように動画を撮るのか話し合いながら進めていたのですが、進捗はあまり芳しくなく遅くまで教室に居残ることも増えていきました。
その日も私たち6人だけで教室に居残り活動を行っていたのですが、帰る頃にはもう外も日が落ち、真っ暗になっていました。
同じ階では私たちの教室にしか蛍光灯がついておらず1番最後だったので教室の戸締りと蛍光灯を消して帰宅の準備をしていました。
そして廊下に出た時にふとトイレだけ蛍光灯がついたままになっていることに気がつきました。
誰かがトイレに行った時につけたままにしたのだろうと思い、周りが暗かったので多少の恐怖はあったものの、友達と冗談を言いながら蛍光灯のスイッチを切りました。
その瞬間「ガタンッ」と私たちしかいない廊下にドアを急に叩きつけたような音が響き渡りました。
私たちは恐怖のあまり大声で絶叫をあげながら一直線に職員室へ全力で走りました。
職員室に着くと担任の先生がいたので事情を説明し、先ほどのトイレまで一緒に来てもらい確認をすることにしました。
皆で見ているなか蛍光灯のスイッチを何度か押してみても音はなることはありませんでした。
トイレの中も一応確認したのですが、特段変わったところもなく原因は謎のままとなってしまいました。
それからは居残ることはあっても最後まで残ることはなくなり文化祭は無事終了しました。
このことは大人になったいまでも、あれはなんだったのだろうとふと思いだすことがあります。
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