男友達の嫉妬

女友達の間って、嫉妬が多いから、男友達の方が楽だって人もいますよね。私もそうでした。
だから、女友達といるよりも男友達と一緒にいることを無意識に選んでいました。
ですが、男友達の嫉妬というのも、なかなか怖いものだということを私は知ったのです。

私は、ボーリングが好きで、よく友達といっていたんです。なかでも、Dくんはとてもボーリングがうまくて、周囲からも尊敬されていました。
でも、その日はなぜかDくんは絶不調。対する私は絶好調でした。
次々とストライクを出す私に、Dくんは笑顔で拍手をくれて、その日は帰りました。

その数日後。別の友人からショッキングな言葉を聞いたんです。それは、私がお金を積んでDくんに八百長を持ちかけたというものでした。もちろん、私はそんなことはしていません。たまたまなのです。
ですが、Dくんにはそれが許せなかったみたいで、あちこちに私の悪口を言い振り回していました。信じない友達もいたのですが、信じてしまった人からはメールも拒否されるようになりました。

おまけに、当時婚約していた彼氏には、私が二股をかけていると言ったのです。

彼氏は、最初はDくんの話を信じなかったみたいなんですが、何度も言われているうちに疑ってきたそうです。
結婚する自信がなくなったと、婚約を破棄されてしまいました。

私は、Dくんを問い詰めました。
いたずらにしては、あまりにもひどいです。すると、Dくんはこれまで見たことがないぐらい激昂して、自分よりも目立った私が悪いと詰ったんです。
彼は、ボーリングで皆からちやほやされたのが面白くなくて、嫉妬していたそうなんです。
彼の嫉妬心から、私は友人の信頼を失い、婚約まで破棄されてしまいました。
友人の信頼は、なんとか取り戻せましたが、婚約者の心は戻ってはきませんでした。
たまたまボーリングがうまくいっただけで、私は愛する人を失ってしまったのです。
男友達の嫉妬というのは怖いものだと、初めて思った瞬間です。