小学生の留守番
投稿者:嚏 (2)
短編
2022/12/02
08:12
849view
これは30年前の、実際にあった話です。私は風邪をひいて1日学校を休んでいました。当時はまだラジカセの時代で、好きな音楽を聴いて一日を過ごしていました。
私の布団は寝転ぶとちょうど頭の上の壁に黒い鏡がかかっています。私は普段はその鏡を気にも留めていませんでした。
3時を過ぎたくらいにそろそろ友達が明日の予定を届けてくれる時間だなぁと思っていたころです。
私はあおむけで寝転がっていましたが、突然キーンと耳鳴りがしました。ちょうどその時間はラジカセを止めていました。部屋がいつもより静かに感じました。耳鳴りがしてからしばらくすると、体が動かなくなっていました。怖くて、音楽を付けようとしても、体が固まって動きません。私は不意に、いつも壁にかけてある鏡に目が行きました。すると恐怖心からか、鏡に黒い影が映っていました。その途端、目を固くつむりました。怖くてたまらなくなりました。すると今度は突然、止まっていたはずのラジカセが動き出しました。音楽の音がものすごく大きな音で鳴り響いて余計に怖くなりました。3分くらいなり続けるといきなり止まり、私は汗をびっしょりかいていました。
すると、母親の車の音が聞こえ、私の体も動き始めました。とても不思議な体験でした。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
お熱のせいかもしれませんね。