ただいま戻りました

今年、前厄を迎えて都内の有名な寺院でお祓いを受けたお話。

元々、学生時代から金縛りにあうことが多く、着物を来た人が立っていたり、上に誰かが乗っていたり…でも二十歳を超えて一人暮らしを始めてからピタリと無くなっていました。

そんな私が結婚して中古の戸建てに引っ越し、なんだかやたら怪我をするようになったことを友人に話したところ、なにか悪いものが憑いていそうだし、前厄だからお祓いに行こうという話になり、都内の有名な寺院にお祓いに行きました。

お祓いの真っ最中。ぼんやりと左側を眺めていたところ、左サイドに置いてあった照明が急に落ちたことに驚き、「何かに負けたのでは…？」と思っていましたが、それに気づかなかった友人は「悪いものが出ていったってことじゃない？」と言ってくれ、それを信じることにしました。

お祓いの後から怪我もピタリと止まり、なんだか快調な日々でしたが、そんなある日の深夜。急に耳元で「ただいま戻りました。」と声が聞こえて、びっくりして目を開けたところ、甚平のようなものを着た人の胸元が目の前にありました。以前と違い、金縛りでは無かったので、バクバクしながらも再び目を閉じて逆を向き、時が過ぎるのを待ちました。

少しして、先程何かがいたところを確認しましたが、何もおらず…。

それからというもの、ベッドの横に置いてある自動掃除機が深夜に急に動き出すことがあります。何かが、帰ってきてしまったのでしょうか…。