祖母の死にまつわる不思議な話

数年前に祖母が亡くなりました。戸籍上は養母でもある母方の祖母です。 0歳で両親が離婚し、3歳の時に母親が私と9歳の姉を自分の両親(私から見て祖父母)に「代わりに育ててほしい。育ててくれないなら2人を施設に連れていく。」と言って預け、出ていきました。

それから祖父母と姉、私の4人で生活をし、とても大事に育ててくれました。 そして私が中3の時に姉が結婚して出て行き、私が高3の時に母親から再婚するとハガキが届いたため、祖父母が私と養子縁組をしました。

その後祖父が認知症を患い、私の結婚と同時期に亡くなりました。 祖母は独居生活になりましたが、私や姉、姉の子供たちとしょっちゅう買い物に行くなどして楽しく過ごしていました。

すでにその頃祖母は、「私の子供3人はみんなあかん。あんたら2人が我が子や。」と話していました。 私たち姉妹にとっても、育ててくれたのは祖父母なので当然本当の両親のように思っていました。

そんな祖母が、それから数年後、癌で亡くなりました。最後は認知症も患っていたので、私のこともわからなくなっていたようです。 深い悲しみに苛まれ通夜や葬儀の準備をしながらも毎日涙が止まりませんでした。 そして葬儀、納骨が終わり、初七日を迎える夜中にそれは起こりました。

一人ソファーに座りボーっとしているとフワッと線香の香りがしたのです。 「え？こんな時間にどこかの家から？」と思いながら窓を確認しましたが閉まっていました。 そこで、「あぁ、初七日だからおばあちゃんが来てるのか。」と、祖父の時も同じようなことがあったので納得しながら心の中で「ありがとう。」と言いました。

そしてスマホを手に取ると、不思議なことが起きました。 よく閲覧するサイトに、普段見ているサイトのアイコンが出るのですが、いつもはアイコンの中に「毒」という文字が出るのに(当時「毒女ニュース」というサイトにハマっていたので)、その時は祖母の苗字の頭文字がアイコンの中にあったのです(デザインは「毒女ニュース」そのままで文字だけが違いました)。

しかもその下のサイト名が祖母のフルネームになっていました。 さすがにビックリしましたが、祖母が「忘れないで。」と言っているのかなと思いつつも、そのサイトを開く勇気はありませんでした。

それから3日間は何をしてもその表示が変わらず、どうしたらいいのかと悩み始めた4日目に突然「毒」に戻りました。 誰に言っても信じてもらえないかもしれませんが、本当の話です。 あの時スクリーンショットしておけばよかったと後悔しています。