トイレの花子さん
投稿者:半吉 (2)
トイレの花子さんは有名な怪談話だがまさか自分が体験するとは思いもしなかった・・私が小学生4年生の時の掃除場所は体育館のトイレでした。そのトイレは体育館の端にあり入口の扉は1つのみで、中に入るとすぐ目の前には掃除用具庫があり左右には通路が伸びており左に行くと女性のスペースがあり右に行くと男性のスペースがある。そこは窓1つないためいっさい光が入らず、昼間であっても電気をつけなければ真っ暗で何も見えない。外といっさい隔離されたような場所である。今日も掃除の時間がやってきた・・
私の学校ではトイレ掃除が終了した後に手を消毒することが義務づけられており、方法としては風呂桶サイズのタライに消毒液を貯めてその中に手をつけ消毒する方法をとっている。
消毒液は掃除が始まる前に事前に備品庫からトイレに運んでおかなければいけない。今日の消毒液を運ぶのは私の役目であるため、掃除が始まる前に備品庫で受取りこれからトイレに運ぶところでした。いつも通り真っ暗な状態で存在しており嫌な雰囲気がある。いざ片足で扉を開けてトイレに入っていく。消毒液は男性側の洗面台に設置しているので扉を開けて右に曲がり歩いていく。その時、背中に一筋の寒気が走ったのである。何かに見られているような気配を感じ、足を震わせながら後ろをチラッと見た。
そこには、ぼろぼろの制服姿で髪の毛で顔が隠れている女性が立っている。私はハッとして目線を逸らしてしまう。ほんの数秒の後、もう1度女性が立っていた方を見るがそこには誰もいなくなっていた・・
後日、体育館で全校集会が開かれた際、校長先生のお話の中で気になる話をしていました。「実はこの小学校が建てられる前ここにはお墓がありました。その場所は今いる体育館にあるトイレの辺りです。」まさかとは思ったが、お墓の上にトイレがあったとは。この校長先生の話を聞いた時にまたしても背中に一筋の寒気が走ったのを感じました。それ以来、あそこのトイレを利用することはなくなりました。
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