小さいおばあちゃん
投稿者:柴漬け (2)
私の次男が2歳の頃のお話です。
ある日、おむつトレーニング中の次男とトイレに入ったときのことです。
次男が便器に上がるときに「おじゃましま~す!!」と笑顔で言いました。
私が「なんで、おじゃまします。と言ったの?」と聞くと、
次男は、「だって、そこに小さいおばあちゃんがいるんだよ。」と言います。
小さい子は見えないものが見えると、噂に聞いたことがありましたが、
まさか霊感も何もない私の子供の口からこんなことを聞くとは思ってもいませんでした。
先祖の方が様子を見に来ているのかな?
もしかしたら、妖精とか小人とかかもと、
興味本位で色々聞きたくなり、質問してみました。
「おばあちゃんはどんなお顔しているの?」と次男に聞いてみました。
「ニコニコ笑っているよ。こっちみてるよ。赤いお洋服着ててね、このくらい。」と、大きさを手で表現してくれました。
約10センチくらいでした。
具体的な説明に本当に見えているんだと思い、とても驚いたことを覚えています。
オカルト好きな主人にこの話をすると、赤い色はとても良くない色だと聞きました。
良くない霊じゃないといいけど・・・と言われ、それからとても怖くなってしまいました。
しばらくして別の日に、「小さいおばあちゃん」のことをまた聞いてみたいと思い、次男に聞いてみました。
「今、小さいおばあちゃんはどこにいるのかな~?」と聞いたら、
指を指しながら、「ママのうしろにいるよ!」と言われました。
思わず、「ヒェッ!」と声が出てしまいました。
私は椅子に座っていたのですが、怖くなって、後ろを振り向くことはできませんでした。
それ以降、もう「小さいおばあちゃん」のことを聞くのをやめました。
だんだん成長するにつれて、何も見えなくなってしまいましたが、
この頃の次男は「おばあちゃん」の概念がよくわかっていなかったと思います。
実の祖母のことは「ばあば」と呼んでいましたし、極度の人見知りで、人の顔を見ることもあまりできませんでした。
今となっては、あの人は何だったのだろうか?と未だに不思議に思っています。
人見知りの我が子が怖がらず、ニコニコしていると言っていたので、きっと悪いものではないと信じています。
(とても失礼なことをしてしまいましたが)
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