転校生のA君
投稿者:ナタ (21)
短編
2022/08/06
10:38
1,124view
僕は小学生の頃に1度転校したことがあります。それは、小学四年生の頃でした。
クラスメイトの人数も前の学校よりも少なく、すぐに友達も出来ました。
そして、小学六年生になった時、新しく転校生がやって来ました。
彼の名はA君とします。A君は、とても成績が優秀で皆から憧れられるような存在でしたが、独り言が目立つ子でした。
A君は、ある日突然学校に来なくなりました。
何故学校に来なくなってしまったのかは、その時全く分からなかったのですが、色々友達に話を聞いていると、どうやらA君は霊感があったようです。
A君は、あるクラスメイトと仲良くしていたようですが、何かの拍子にそのクラスメイトが存在しない友達であった事に気付いたそうです。
つまりA君が仲良くしていた友達は、霊だったのです。
A君が独り言を言っていたのは、恐らく独り言ではなく、A君にしか見えない誰かが見えていたのだという事です。
A君とはそれ以降会えてないので、本人とは直接話が出来ていませんが、恐らくA君は仲良くしていたつもりだった友達が存在しない人だった事にショックを受けたのだと思います。
A君には気の毒ですが、それよりも毎日通っていた教室に、霊がずっと居たことに恐怖を感じました。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 13票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。