心霊スポットに行った姉
投稿者:kururu (8)
これは今から数年前の、姉と私が体験した実話です。
真夏の蒸し暑い深夜2時頃、姉から私に着信がありました。
「こんな時間に何の用だろう…。」と不思議に思いながら電話に出ると、姉の声はひどく怯えた様子でした。
用件を聞く前に、何か良からぬことが起きたのだろうと分かりました。
「こんな時間にごめんね。今、彼氏と一緒にコンビニ前に車停めてるんだけど…。」姉は続けました。
詳しく話を聞くと、2人は滋賀県のとある心霊スポットへ行った帰りだと言いました。
帰り道の途中、彼氏の具合が悪くなり、近くのコンビニに車を停めたところ、奇妙なことに気がつき私に電話をしたそうです。
車のフロントガラスにたくさんの手形が付いていると。それも内側から。
それに気がついた姉が私に電話してきたという経緯でした。
姉は霊感がないのですが、私は幼い頃から霊感が少しだけあったため、相談してきたようです。
「お祓いとか行った方がいいかなぁ?」と尋ねる姉に私は、
「うん行った方が良いよ。あと今日は家に帰らずに、朝になったらすぐお寺に相談に行きな。」と
伝えて電話を切りました。夜が明けると2人は忠告通りお祓いに行き、彼氏の体調も回復したようです。
それを聞いて心底ほっとしました。なぜなら、姉と電話している最中、背後でずっとたくさんの笑い声が聴こえていたからです。
車の中には姉と彼氏の2人だけではなく、他にも多数いたのでしょう。
姉が怖がると思い、電話越しの笑い声のことは今でも伝えていませんが、あの甲高い不気味な笑い声が今でも耳から離れません。
甲高い笑い声が。