先生のお葬式
投稿者:ダチ (1)
短編
2022/06/01
22:48
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3年前、高校2年の時の担任の先生が亡くなった。
俺の担任をしている時点で60歳を超えている、またアル中なのか何なのか知らないが常に左手が震えている、ちょっとやばそうな雰囲気を持った先生だった。
俺は修学旅行実行委員の時にその先生と仲良くなり、在学中は結構仲良くしていただけに、少しショックだった。
葬式が終わり、高校の友達と飲んでいた時のこと。
友達がトイレに行ったきり戻ってこなかった。
様子を見に行くと、なんか首が痛いようだ。
先生に憑りつかれたんじゃねえのって笑いながらその会は終わったのだが、
夜寝ているときに俺の首も痛み始めたのである。とりあえず解熱剤を水で押し込もうとするが、うまくいかない。意識が朦朧として、薬を飲み込めないのである。何度もトライするのだが、水だけが口に入り、薬の錠剤が口からこぼれてしまうのだ。次第に、起き上がることもできなくなり、その場で寝てしまった。
その日は変な夢を見た。自分が高校生に戻って、その先生の授業を受けている。アルコールの接種致死量についての授業だった。当時に戻って、ゲラゲラ笑いながら話を聞いていたのだが、最後に「酒におぼれんじゃねえ!!!」と怒鳴られ、平手打ちを食らったところで目が覚めた。目が覚めると、床中に解熱剤の錠剤が散らばっていて、テーブルには泡盛の瓶が5.6本転がっていた。
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