同僚による死後の告発

映画とかTVドラマとかで自殺に関係するシーンがよく出てきますが、これまで生きてきた中で、自殺した人に遭遇し頭から離れないことがあります。

随分以前のことですが、新入社員としてある企業に入社した時に同僚が2名いました。

その中のひとりが、どうも会社のある人のコネで入社してきたようで、最初から違和感を感じることがありました。

少し精神を病んでいるのか鬱な日があったり、急に攻撃的な口調で困らせられる日もありました。

当然上司も気づいており、気遣ってやればいいものをパワハラ的ないじめに奔りました。

ある日のこと、出社したところその同僚は会社のビル9階から飛び降りていました。

会社の中は騒然とし、周囲も大騒ぎとなり警察もきて事情徴収が始まりましたが、警察が到着する前に会社ではあることが行われていました。

支店長と上司がその同僚の毎日書いていた業務報告書を隠したのです。

自殺した同僚は私にだけは、他の人よりは普通に接していてくれていたので、その業務報告書の内容を私は見ていました。

業務報告書には上司からいじめを受けていたことが詳細に書かれており、会社はそれを隠蔽したのです。

同僚が私に対して〇〇君だけは紳士だからと言ってくれた言葉、自殺する前日に見た同僚の視線が合わない見たことのない怖い目、新入社員として社会生活が始めっていきなり受けた人間の怖さ、愚かさは今でも忘れることはできません。