「エコ」なお肉屋さん
投稿者:蔦男 (4)
昔、地元で大きな食肉加工の企業があったのですが、そこは外国産を国産と偽ったり、牛と偽って豚や鳥などの肉を混入していたらしいです。
いわゆる、食品偽装というヤツです。もちろん今は倒産してありません。
地元の清掃業を営んでいた知人から聞いた話ですが、偽装の判明前にこの食肉加工の企業にゴミの回収に出向くことがあったそうです。
特段トラブルは無かったそうですが、作業をしていて違和感を覚えたことがあったらしいです。
それが、異様にゴミの量が少ないということ。
他の食品加工の企業さんは売れ残りの商品や加工の過程で発生する端っこ、輸送や保管で傷んでしまった部分などを廃棄せざるを得ないため、清掃業者にその廃棄する肉を回収してもらいます。
しかし、その例の食肉加工の企業はそういった廃棄肉が異様に少なかった、と知人は言っていました。
後から分かったことですが、その食肉加工の企業は傷んだり消費期限が切れた肉なども売り物に混ぜて販売をしていたようです。
また、もう一点奇妙なことがあったと知人は言っていました。
廃棄する肉だけじゃなく、捨てるダンボールも少ないのだそうです。
廃棄する肉に関して言えば、食品としてではなく肥料などに転用する方法は実際にあるそうですが、肉を運ぶために使うダンボールの廃棄はどんな企業でもある程度の数にはなります。
しかし、その食肉加工の企業は異様に捨てるダンボールが少なかったらしいです。
ダンボールに関するエピソードとしては、ある日知人が回収に出向いてゴミを積んでいると、倉庫脇に積み重なったダンボールがあったそうです。
使用済みでヨレて中身も入っていなかったので、それも回収しますかと尋ねると、担当者はこう言って断ったそうです。
「他に使い途があるんだ」
確かにダンボールですから、色々用途はあるのかもしれませんが、知人はあれだけの使用済みのダンボールを何に使うんだろう、と疑問だったそうです。
後から分かった話ですが、その食肉加工の企業が作った偽装肉の中にダンボールも混入していました。
恐ろしいことにその企業で作られていた肉は学校給食などにも使われていたことが判明しています。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。