大理石の白蛇様

霊感が強かった私の祖母が体験したお話です。

40年以上前、当時祖母は某ホテルの社長の別荘で働いていました。
そこに社長のお母様が住んでいて、祖母が彼女の身の回りのお世話をしていましたが、間もなく病気で亡くなってしまったそうです。
「このお屋敷をお願いしますね」と祖母に言い残して。
不思議な事はそれから起こったそうです。
祖母が1人で別荘を掃除していた時、誰もいない筈の階段や何処かの部屋から人の気配がしたり、ドンドンと大きな音がしたり、夜帰る際に「もう帰るのかい」と言う声が聞こえたり、別荘の仏間に飾ってある大理石の表面に白蛇様の姿が浮かび上がって来たり…。

祖母はすぐ「お母様だ」と判ったそうで、成仏出来てないと思い仏壇に向かって話し掛けた所、その日の夜にお母様が夢に出て来たそうです。
「息子のせいでもうすぐホテルは潰れる。ここも壊される…貴方には本当にお世話になりました」と言ったそうです。
それから数年後、その通りにホテルは売却され別荘も取り壊されました。

因みに別荘と白蛇様の石は実際に私も行って見た事があり、不思議な事に、本当に白蛇様の姿が浮かび上がっていました。
祖母はその白蛇様を「お母様だよ」と言っていました。
その大理石は、元社長の息子さんが大事にされているそうです。