ありえない声が助けてくれました
投稿者:イーブ (28)
私が高校に入ってからのお話です。
私は商業科にいたので、学校の試験以外にも検定試験を沢山受けるような日々でした。
その日も、明日は検定試験という大事な日でした。ですが、若気の至りもあり、前日に夜更かしをしていたためか、物凄く眠く、でも復習はしたくて…というような状態で勉強机に向かっていたのです。
ですが、やはり睡魔には勝てずに知らない間にそのまま机に突っ伏して眠ってしまっていたのですが、それに気付いたのもある声のお陰で目が覚めたからでした。
そのある声というのは、親戚のおじさんの「寝ちゃだめだだろ。起きないと!」と、言う声でした。声だけでなく、私の肩を揺すり、起こしてくれたからです。
確かに肩にも感触があったし、声で目が覚めたのですが、これは絶対にありえないことだったのです。
というのも、その親戚のおじさんは、まだ1年も経ってはいなかったのですが、亡くなっていたからです。当然、部屋中を見渡しましたが、おじさんの姿はありません。
その時に思い出したことがありました。おじさんが亡くなって間もない時に、そこの家族とキャンプに行ったのですが、その時にコックリさんをして子供だけで遊んでいました。そこで、おじさんを呼んでみよう。という話になり、その時に来たおじさんは、ずっと見守ってくれる。と、約束してくれたのです。
もしかして、私を起こしてくれたのも、おじさんは見てくれて助けてくれたのかも知れません。
優しいおじさん。