幽体離脱で夜間飛行
投稿者:りー (118)
短編
2022/03/20
16:49
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私が小学生の時の話です。
ある夜寝ていたらふと目が覚めました。
寝ぼけた頭で辺りを見渡すと明らかにベッドより視線が高くなっていました。
体も布団に包まれた感じではなく水に浮かんでいる様なふわふわした状態でした。
当時読んでいた漫画に出て来た幽体離脱と言うものだと思いました。
あまり外にいると戻れなくなると知識で知っていたので私は家の周りだけ少し飛んで戻ろうと思いました。
外に出るとまるで鳥になった気分で自由に飛ぶ事が出来ました。
早く戻ろうと思っていたものの子供の私は好奇心に勝てず近所をスイスイ飛び回っていました。
満点の星空や夜の凛とした空気や風等普段感じられないものの中で本当に気持ち良かったです。
しかし町から出ようとすると引き留められるのです。
まるでこれ以上行くなと言わんばかりの抵抗感に急に怖くなって慌てて家へ戻りました。
行きにはハッキリ見ませんでしたがベッドには寝ている私が居て改めて不思議な感じがしました。
「戻れ、戻れ」と念じながら体を合わせてみたら突然ズシッとした重みを体全体で感じふわふわの布団がそれを受け止めたが感じがしました。
戻って来れたと安堵し幽体離脱の疲れもあってそのまま眠り何事も無かったようにまた日々の日常に戻って行きました。
幽体離脱が出来たのはその1度だけですが楽しい体験だったのでもう1度してみたいと密かに思っています。
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