その女性、飛び出してきた時にはもう・・・

それは、私が姉夫婦と三人で夕食を食べに行った帰りにおこりました。

義兄の運転する車にのり、満腹感からウトウトしていた私。

すると、急ブレーキ！

日頃から安全運転では定評のある義兄がどうした！

と驚き、義兄に聞けば「今、人が飛び出してきて、、、」と言います。

ですが、住宅街の薄暗い夜道には人影は見えません。

「え、誰もいないけど、、、」

私が思ったままを言うと姉は

「、、、あっ！そ、そうだねー、見間違えたのかもね、ね？」

外を眺めていた姉は、何かに気づいたようにそう答え義兄に同意を求めました。

義兄は言葉少なに同意すると、直ぐに車を発進。

車内は何故か会話しづらい重い空気に包まれたまま帰宅。

数日後、姉にあれは何だったんだと聞けば、その時聞かないで良かったと本気で思いました。

姉曰く

「飛び出してきたのは女性だったんだけど、もう血まみれだったのよ。それも、いきなり現れたって感じで前にいてね。それも、住所みたら火葬場の近くでさあ。その女性の向かってたっぽい方向が、どう考えてもその火葬場だったんだよね」

だから怖いしついて来たら嫌だったから、何も見なかった事にした。と言う姉。

確かに、あの暗い車内でそんな事言われたら嫌です。言わないでくれて有難う姉よ。