亡くなった祖母の怨念
投稿者:クスクス (3)
短編
2022/01/23
06:02
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私が10歳の時に亡くなった祖母にまつわる話です。
私は祖母に嫌われていました。小さいころから母の見ていないところで意地悪をされ、やっていないいたずらを母に告げ口され怒られた事もしばしば。
そんな祖母が認知症になり、どんどん衰弱していく様を見て、内心ほっとしたと同時にうれしかった事をよく覚えています。
そんな祖母が亡くなった日、死んだ祖母の顔を見て”やっと解放される”と思いましたが、母は泣いていたためその感情を押し殺し悲しむふりをしていました。
その夜、事件が起きました。寝ていると急に金縛りになり動けなくなりました。いつもは目は開かないため、金縛りにあっている時はなにも見えないのですが、その時ばかりは目が開いたのです。
すると”四つ足のなにか”が私のすぐ近くにいました。人ほど大きな蜘蛛のようななにかに見えました。
必死に金縛りを解くため身体のどこかを動かしますがこの時ばかりは動きません(いつもはこの方法で解ける)。
そのなにかは私の顔の近くに寄ってきて、”これで終わりじゃないよ”と言いました。
ほどなくして母が異変に気付き、やってきて、起こしてくれました。
母に状況を話すと、数珠を持ってきて一言。
”この子を連れて行ったら、どこまでも追い回してやる”
この言葉を発した事を境に、急に身体が楽になり、大泣きした事を覚えています。
この世に幽霊なんていないと言う方がいますが、私はこの体験からいると思いました。
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