赤ちゃんだった私に訪れた霊体験
投稿者:冬の終わり (5)
これは、私(仮名:きょうこ)が1歳頃の話です。
母から聞いて出来事は知っていますが、当時の記憶はありません。
当時の私は、ぷくぷくとした大きめの赤ちゃんだったそうです。
やっと歩き始めた頃で、大きな病気もなく毎日元気に過ごす健康な子でした。
ある時から、夜になると熱が出るようになり、風邪気味でもないため両親は不思議に思っていたとのことです。
病院に連れていっても原因不明で、毎晩の発熱は2週間近く続きました。
熱があるときはボーっとした様子ですが、日中は熱も下がって元気にしているので病院からも様子見とされていたようです。
そんな日が続き、母と一緒に親戚の女性(仮名:かおり)さんに会う機会がありました。
その女性は霊感というか、いわゆる『見える人』だったそうです。
母はそのことを知りませんでしたが、何だかかおりさんの様子がいつもと違って少し怖い顔をしているように見え、調子が悪いのかなと思ったと言っていました。
しばらくするとかおりさんは突然、「きょうこちゃん、何か変わった様子ない?」と聞いてきました。
私が毎晩熱を出すことは言っていなかったので、母は少し驚きました。
「変わった様子というか、ここ何日か夜になると熱が出るの。本人は元気そうなのだけど。病院でも原因が分からなくて、様子見をしているところ。」
そう答えると、かおりさんは「病院じゃダメだよ」と言いました。
怖い顔で勢いよくそう言われたので母はすこしムッとしたようですが、そのあとに続くかおりさんの言葉にイライラは打ち消されました。
「きょうこちゃんに霊がついてる」
突然そんなことを言われ、最初は信じられなったようです。
そこで初めて、かおりさんが『見える人』だということを知らされました。
小さい頃から、人についている霊が見えたり、身内になるか不幸があると亡くなる前にかおりさんの夢に知らせに来たりしていたそうです。
そして、このまま様子見をしても良くなることはないと思うから、お祓いしてもらったほうがいいと言われたのです。
かおりさんはお祓いはできないので、知り合いを紹介してくれました。
すぐに連絡を取りその方にお祓いをお願いし、それから毎晩の発熱はなくなりました。
赤ちゃんだった私に憑いていた霊は、産まれる前に亡くなってしまった子供だったそうです。
丸々と幸せに育っていた赤ちゃんが羨ましかったのだろうと聞きました。
これが、大きくなってから聞いた私の霊体験です。
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