夜勤中、おばあさんの対応

私が介護施設で働いていた時のエピソードです。

その日は夜勤で、他フロアで働いていた同期とも夜勤が重なり
何事もなく夜勤を終えられればいいね～、なんて仕事前に話していた日の事でした。

同期が夜勤の休憩時間になったら差し入れのお菓子を持っていくね、と言ってくれていて
何時から休憩だという事も言っていたので、私はその時間が来るのをちょっぴり楽しみにしていました。

しかしその時間になっても同期は来ず、何かフロアで緊急事態でもあったかと思い、
夜勤が明けたら話を聞こうかなぁ～なんて、のんきに考えていたところ
ピコンとＬＩＮＥが鳴り、見ると同期からのメッセージでした。

「お疲れ～！　〇〇ちゃん（私）が、流し台で洗い物しながら利用者さん（おばあさん）の対応してて忙しそうだったから
お菓子だけカウンターに置いてきたよ～。食べてね！」　とのことでした。

確かに、同期が来る前に洗い物を済ませておこうと流し台の前で作業をしていましたが、その時間に利用者さんは誰も起きてきておらず

そのことを同期に返信すると、　「えっ！だって紫色の服きたシルバーカーのおばあちゃんが、〇〇ちゃんの後ろにいたから…」　と言うのです。

私は一気に怖くなってしまい心臓がバクバクとうるさく、同期も見てはいけないものを見てしまった、しかもはっきりと見てしまったので
その日は夜が明けるのが待ち遠しくなりました。

特に何か被害があったわけではありませんでしたが、病院や施設に出る…というのは本当なのだと
その時に痛感させられ、今でもその時の事は覚えています。