廊下の向こうから声が聞こえる。
「長い間、お世話になりました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「本当に、ありがとうございました」
「……もう、会えないんですね」
ベッドに拘束されたあの子の目が開く。
その瞳から、その子の意思は読み取れない。
会話を聞いているのだろうか?
こちらをじっと見ている。
しばらく目があっていたがやはり、その子の意思は読み取れない。
再び、あの子の目が閉じられた。
もうあの声は聞こえないようだった。
観察終了。
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票
関連タグ:
#声






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。