10分した頃だっただろうか。消防署の方々がくる。
特殊な機材で中に入る。
私と管理人さんは、玄関先で親族の方を慰める。中に入りたくないという気持ちももちろんある。
10分15分経つと、消防署の方々が出てきた。
お話を…という。
親族の方が何かを察したのか、泣きだしてしまい、私と管理人が対応した。
「本当に声を聞いたんですか?」
「ええ。みんなで聞いたから間違いありません。」
「男性はおそらく少なくとも3日前には亡くなっております。本当に声を…」
私と管理人が困っていると、
「失礼しました。たまに、こういう現場ではそういうことがあるんですよ…。」
そう言うと消防署の方はいなくなった。
親族の方に、詳しくは言わなかったが、亡くなってみたいだということは伝え、また連絡します。と、連絡先を聞き、その日は帰った。
次の営業日、先輩から、どうだった?と聞かれたが、説明もめんどく、何よりめんどくさいことを押し付けられたのも相まって、大丈夫でした。とだけいった。
だが、管理人は、当日駆けつけた私の信頼され、私の顧客となった。それは先輩の怠慢で引き起こされたことでもあり、不動産会社にはあるあるのことだったのでどうでもいい。
管理人を捕まえて、売買担当にメリットあるの?と言われそうだが、そういう人は不動産に興味があり、不動産の情報を持っていたり、賃貸部門の人間と仲いいから、その人を通して、賃貸部門とも仲良くなり、賃貸部門からも紹介が増えた。
それから、3ヶ月経った頃だろうか。
私にその管理人から連絡があった。
消防と警察の調査が終わったから親族と連絡が取りたい。そういうことだった。
その方から、色々と案件を頂いていたので、二つ返事で、親族に電話した。
「はい。もしもし?」
男性の声だった。
「あっ、◯◯不動産の◯◯と申します。◯◯さんいらっしゃいますか?」
「いませんが、何か?」
詳しく、内容を説明すると、
「また、ですか…」
「また?」
「あいつはお節介焼きでね。色々と死んだ後にも世話を焼くんですよ…。妻は1年以上前に亡くなりました…。」






















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