と思った。
まぁ、お婆さんだし、慣れたものを使っているんだろうな。
そう思った。
そんな風に、私は喫茶店で過ごしていた。
そのお婆さんは常連だったみたいだけど、何かを食べるわけでもない。
何かを飲むわけでもない。
店員のAさんも、その人が来ても何の反応も示さない。
だから私は、
「あー、なんかあるのかな。その人達のノリ的な、分かり合ってるのかな」
と、軽く考えていた。
そんな感じで、私はよくそのお婆さんと話すようになった。
何度か話すたびに、お婆さんのことが少しずつ分かってきた。
そのお婆さんには、娘と孫がいたらしい。
いつもの話の内容は、こうだった。
「娘に強く当たってしまった」
「もっと優しくしておけばよかった」
それも、何度も何度も。
きっと、強く後悔していたんだと思う。
なぜなら、娘と孫の話は、毎回過去形だったからだ。
私は、娘と孫はもう亡くなっているのだと思った。
だから、
「誰かに話をして、その娘と孫のことを知ってほしいんだな」
と、勝手に解釈していた。
何度も話しているうちに、私もそのお婆さんを慕うようになった。
そして、電話番号を交換した。
お婆さんは、
「いつでもショートメールとか送っていいよ。あなたは私の娘のような存在だからね」
と言った。
私は、そんなに強く慕ってくれていることが嬉しかった。
同時に、
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