あの夜。
本当にあの山で何が起きていたのか。
ブレーキが壊れた理由も。
霧の正体も。
A子が見たという男の子も。
今となっては、もう分からない。
ただ、一つだけ。
今でも鮮明に覚えていることがある。
コンビニの白い灯りの下。
涙を流しながら、俺を見つめていたA子の顔。
あの時のA子は、
これまで見たどんな夜景よりも――
美しかった。
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