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不思議体験

霞町路(筋首)さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

一階角部屋住人の噂
長編 2026/07/24 18:13 157view

男は職場から浮いておりいつも一人でいた。
彼は真面目な男で遅刻をしたことはなかったし
仕事もそつなくこなす。
みんなが残業していても臆することなく
定時で帰る。
勤続10年になるがこの頃は誰かと話したりせず、
話してるところも見られない。
経理の仕事だが特に話をしなくても
仕事はできるものだが、
どこか近寄りがたいのもあった。

提示を知らせるチャイムがなり小暮が
早々に立ち上がる。
そこに転属になったばかりの若手社員が
話しかけるが、なにか呟き帰って行った。

若手社員が振り返りあっちゃーっと独り言を
吐いたあとで言う。

「小暮さんに今夜飲みにいきませんかと言いましたが、断られちゃいました」

若手社員と親しい先輩が返す。

「え? 小暮さんを誘ったの? すごいねぇ君」
「だっていつも定時であがりますし、なにしてんだろうという興味はあったんですよ」

「興味ねー。てかあいつ不気味なとこあるから関わりたくないんだよね」
「不気味ってなんです?」
「誰も話しかけてないのにうん、うんって頷くことあるんだよ」
「あ、僕もコピー機の前でごめんとか言ってるの聞いたかも」

だろ?
そう言ってる先輩も後輩の話聞くまで自信がなかった様子だった。

「あと、小暮さんて甲高い声になることありません? 電話の応答とかで」
「あるかも。女性社員の声と思ったけど小暮だったのか?」
「でも聞いたことない声で。まさか知らないだれかので空耳ってことないっすよね……」
「今思い出したが、女性の声と二重になって小暮の声が聞こえることあった気がする……」

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