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ヒトコワ

サービス残業さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

あなたのおかげです
短編 2026/06/12 15:22 396view

投稿にはうしろ姿の写真がついていた。

丁寧な文章だった。

何度も書き直したのだろうと思うくらい、言葉が選ばれていた。

しかし、どうやら新しく作ったアカウントのようで、フォロワーも少なく投稿もこれだけだった。

これでは、誰にも届かないかもしれない。

そう思うと、少しだけ胸が痛んだ。

私はスマホを切って、その日は寝ることにした。

次の日も、相変わらずイヤミな上司に怒られながら仕事を終えた。

いつものようにコンビニでサンドイッチを手に取り、レジに向かう。

その時、誰かとぶつかった。

「大丈夫ですか?」と声をかけたが、その人は謝りもせずに走ってコンビニを出て行ってしまった。

なんなんだと思ったが、もう姿は見えない。

仕方なく、お会計を終えて帰りの電車に乗り込んだ。

電車に乗っている間、コンビニでぶつかった人がなぜか気になっていた。

同じくらいの年の女の人のようだった。黒髪のボブで、白いカーディガンを着ていた。

それだけなら、たまたまだと思ったかもしれない。

でも、ぶつかった瞬間に見えた彼女の顔は、昨夜の投稿に載っていた写真とよく似ていた。

ぶつかった後にすぐ走っていったのも、精神的に不安定だとすると納得がいく。

もしかしたら、あの投稿で探していた妹さんかもしれない。

もしこのことを教えてあげたら、妹さんは無事に家に帰れるだろうか。

私は家に帰って、その投稿をした人に思い切ってDMすることにした。

「はじめまして。もしかすると、探している妹さんを見たかもしれません。」

返信はすぐに返ってきた。

「初めまして。妹を見かけたとのことですが、詳しく教えて頂いてもよろしいでしょうか」

その後、私はコンビニであった出来事を伝えた。

「お手数ですが、もう少し詳しく聞いてもいいですか?」

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