僕は今、こうやって、必死に物語を紡いでいる。自分が助かるために。
伝えるにはこの話を理解できる相手でなくてはいけない。
犬猫に餌をやりながらこの話を話しても無駄だろう。
伝えるには対象が求めるものを与えなくてはいけない。
それは、金銭や食べ物に限る必要はない。
例えば、それが「冒頭にある警告を無視してでも読みたい怪談」でも条件を満たすのではないか?
───良いらしい。伝わっている。
伝えるには、直接会って話をする必要はない。ただ、伝わればそれでいい。
おつたいさまを知り、畏れ、敬えば、文字でも、問題はない。
伝えるには話の最中に液体を口に含ませなくてはならない。
これを読んでいるあなたは、この物語を読み進める最中で、喉を潤してはいないだろうか?
もしそうならば、僕は救われるはずだ。
ここまで読んでくれたあなたには、もう十分に伝わったはずだ。
おつたい様をよろしくお願いします。
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