二人は三階へ上がった。
三階は広いフロア。天井が高く、窓から光が差し込む。
機械が並んでいる。すべて停止している。
だが。
カタン、カタン、カタン。
音は、ここでも聞こえる。
「帰ろう」
Aが言った。
Bも頷いた。
階段を降りる。
一階へ。
出口へ。
だが。
「おかしい」
Bが立ち止まった。
「ここ、さっき通った」
廊下。同じ廊下。
同じ機械。
同じ窓。
「いや、違う」
Aが言った。
「さっきは右に曲がった。今は左だ」
だが、景色は同じ。
二人は走った。
廊下を。
また廊下を。
出口が見つからない。
「落ち着け」
Bが言った。
「地図を見よう」
スマートフォンを取り出す。
圏外。
GPS、機能せず。
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