答えは出ない。
いや、出せない。
ただ。
一つだけ、確かなことがある。
あの場所には、何かがいる。
そして。
それは、今も、そこにいる。
【完】
あとがき
この取材を終えて、5ヶ月が経つ。
今も時々、あの踊り場の靴のことを思い出す。
なぜ、揃えて置いてあったのか。
なぜ、位置が変わっていたのか。
Bさんは、今も行方不明だ。
だが、「失踪」として扱われていない。
先月、Aさんから連絡があった。
「Bから、メールが来た」
内容は?
「『また、行ってくる』って。それだけ」
私は、もうあの場所には行かないと決めた。
理由は、分からない。
ただ、行くべきではない、と感じる。
この話が、あなたに何かを伝えられたかは、分からない。
ただ。
もし、あなたが廃墟に興味があるなら。
一つだけ、覚えておいてほしい。
靴が揃えて置いてある場所には、近づくな。
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