その時私は思わず、
「連隊長!と言う事は我々は、いざと言う際に、熊を相手に木銃で戦えとおっしゃるのですか?」
と呟いてしまった。
それを聞いた佐々木一佐の声が一層低くなる。
「諸君らの気持ちはわかっている。だが現行の法整備ではこれが限界なのだ。わかって欲しい」
その連隊長の言葉に、部内は静まりかえった。
その時、静かに目を閉じて座っていた、伝説のクマ撃ちの佐藤氏が口を開いた。
「俺は300頭以上撃ってきた。左目は30年前、ヒグマにやられた。――生き残ったのは運だ」
佐藤氏の右目が俺たちを射抜く。
「対人戦ならあんたたちは得意だろう。だが熊は人間とはまるで違う。あんたらが例え強力な機関銃使用したかと言って、あの速度で動く熊に対して、簡単に球を当てられるもんじゃねえ。
熊と対峙した事ない人間が、いざあの獰猛な姿を目の前にして下手してパニックになったら、銃を誤って乱射し、仲間で同士撃ちになる事も十分あり得るんだ。
だからあんたらは、俺たちの足手纏いにならよう、黙って支援に専念してくれ」
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秋田県で活動された自衛隊の勇士の方々、そして今も日本中で熊と戦われている猟友会の方々に敬意を表します。
これはリアリティも読みごたえもある素晴らしい文章。本当に熊対策に携わった人か、そういう人にちゃんと取材したのかもしれないが、とても秀逸で、怖さも適切に表現された良作だと思う。
マジで面白かった!
次もお願いします!
良作!熊とのことについて精密に書かれている👌取材行ってきたのかな?
自衛隊の方々に感謝、そして猟友会のみなさんにも感謝を
文書だけなのにかっこよくて尊敬した