説明を詳しく聞くと、熊の駆除が任務ではなく、鉄の檻などの移送、警戒が任務との事だ。
だが我々自衛官は、熊の知識を知る者はほぼいないため、明日、猟友会のメンバーと合流し、詳細を聞く手筈となった。
そして翌朝、場所は由利本荘市市民会館。
自衛隊からは、派遣隊員15名全員が整列。
向かいには猟友会のメンバー10名。
室内は緊張感に満ちた重苦しい雰囲気だった。
そしてその中の中央には、左目は白く濁り、傷跡が走る。右目だけが静かに鋭く光った伝説のクマウチ——佐藤茂雄、74歳と、その隣には我々の部隊長、**佐々木一佐(52歳、連隊長)**が座る。
佐藤氏は両腕を組んで目を閉じたまま静かに座っていた。
そして沈黙する部屋の中、
佐々木一佐が立ち上がり、スクリーンの横に立ち、映像を流し始める。
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