怪談好きの友達3人で集まって百物語をやってみることになった。
せっかくだから本格的にやろうという話になり、部屋を真っ暗にしてろうそくを100本集めて、1話話すごとに消していくという方法で準備をしたんだ。
でも3人で100話の怖い話をするということは、一人当たり33話か34話話すってことだろ?
最初はそれぞれ持ちネタもあったが後半はネタも尽きてきてスマホで調べたりしながら話すもんだからせっかくろうそくの明かりしかない部屋なのにスマホの光が反射したりして、雰囲気もそんなに怖くなかったんだよね。
そんなこんなでぐだぐだと話していて、最後の話を終えるのに4時間以上かかってしまった。
最後のろうそくを吹き消し、部屋は真っ暗になる。
・・・・・・・・・
特になにも起こらない。そりゃそーか。
諦めて電気をつける。周りには100個のろうそく皿が並んでいる。
4時間もかかったから、半分以上はろうが溶け切って少し溢れてるようなものもあった。
あーあ、何も起こらないし片付けも大変だな、こりゃ。
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