俺は昔、付き合った相手がやばかったことがある。
いわゆる「メンヘラ」というやつだ。
ただコンビニにタバコを買いに行っただけでも、
「どこ言ってたの!まさか女と一緒にいたんじゃないでしょうね!」
と、必ず2時間のお説教コースとなる。
もう逃げようかとも思ったが、度を超えたメンヘラなので必ずバレる。
何でかと言うと、前に内緒で逃げ先の新居の見学に行った時でさえ、すぐに追いかけてきてややこしいことになってしまった。
まさかとは思うがおそらく俺のどこかにGPSをつけているらしい。
このままでは彼女の紹介だけで終わってしまうので、投稿させてもらおうと思った話を書かせていただく。
去年のこと。
俺は初めてサークルに入った。
結構自由なトコで、特に縛りもなかったため、放課後よくみんなで雑談や飲んだりして過ごしていた。
ただ、最初は二人一組で自己紹介っていう内容で、俺は二人一組で同じ学年の女の子がはなしかけてきた。
結構可愛いし、(スタイルも良くて)ちょっと緊張した。
話も合ったのでそれを機に連絡先も交換した。
でも、別に彼女もいるし、変な気もある……わけじゃない!!!
から、そのくらいいいと思っていた。
そんなある日。
すっかり日が暮れてしまって、街頭の薄暗い光しかない暗い道を歩いていた。
お酒に少し弱いこともあって、ふわふわな気持ちで帰ってた。
その時、首元がひんやりしたかと思うと急に息ができなくなり、苦しい中意識が消えていった。
気がつくと病院のベットに横たわっており、その横にある椅子にメンヘラが腰掛けていた。
「う・・・Mくん(俺)!意識戻った!?よかった、あ・・・」
と安堵した表情をしていた。
一体何が起きたのか分からず混乱していると医師がきて、説明してくれた。
どうやら俺は帰り道を歩いていたところ、暗い道だった事と、ふらついていた事もあり電柱から出ていたネジにフードのパーカーを引っ掛けてしまい意識がなくなり、通りすがった人が救急車を呼んでくれたとのこと。
とりあえずおおごとにはしたくなかったので、俺はそうですか、これから気をつけますと言ってその日だけ入院し翌日には帰ってきた。
そう、“おおごと”には。
なにで倒れたのかを俺は知っている。
意識が途切れる直前、俺は
「あの女誰!許さない許さない許さない・・・」という言葉と共に、よく見るネイルをした冷たい手が首の周りを囲っていくのを見たからだ。
そして今これを書いているのを知るのも時間の問題だろう。
・・・あっ


























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