私の神様

私が昔住んでいた村(以下a村)には、謎の風習があったんです。
それは、自分に憑いている神様と会う、ってもの。
a村では一人につき一体神様がついていると考えられていて、悪い事をしたりすると、
『神様帰っていんくなるで！ええんやな！？』と脅されていました。
そんなa村の子供達は12歳になると**とある部屋**に連れて行かれます。
目隠しをされているのでなんの部屋かはわかりません。
部屋に入ったら目隠しは外されますがマスクを付けられ塩みたいな白い粉を掛けられて、
ポツンと真ん中に座らされます。
部屋は正方形で、真ん中にすりガラスのような向こう側がモヤモヤして見えるしきりがされていました。

そのまま一日を終えます。
トイレやご飯など最低限のものはありますが、窓一切ない消え掛けの薄暗い蛍光灯の下で食べるご飯は味がしませんでした。
ですがなぜか気分が悪くなり、トイレで何度も戻してしまいました。
本当にすることがなくおかしくなりそうでした。
一人ジャンケンなど、もうすでにものすごく寂しい遊びなどもしましたが時間がゆっくり進んでいた感覚でした。
白い粉は取れないし、まだ12歳ということもあり親が恋しくなってきて、もう泣いてしまいました。
***
夜も寝られなくて何度も寝返りを打っていたら見えたんですよ、*ソレ*。

私がみたのは、