最初はずっと泣いていた母も、少しづつ笑顔がでてきたりして、
少しほっとした。
K『今日会場に来る時なんだけどさ……』
ナビが壊れた話を、母と叔母に話してみた。
母『あんたの車まだ新車やろ?ナビ壊れるには早すぎんね?』
と叔母と笑っていた。
K『そうやけど、グルグル回ってて気持ち悪かったわ』
あまり気にしないようにと嘘笑いをしながら、お酒を飲む。
母『どこへんまで無駄な道行ってたんね?』
ナビが壊れて、駐車した飲食店をネットで調べて、
K『ここに一回停まって見てて、気持ち悪かったからナビ切ったわ』
母にその飲食店の画像を見せると、笑顔に戻っていた母の顔が曇りだした。
母『それね、お母さんやわ』
母の頬に涙が流れだす。
母『Kが産まれて、お食い初めする時に、お母さんがその店で準備してくれたとよ』
母『Kが会いに来てくれるって、お母さん嬉しかったじゃないかな』
先ほどまでの、気持ち悪さが消え、祖母への感謝や愛情で、
涙が止まらなくなった。
K『もっと、ばあちゃんに会いにくればよかった』
母、叔母、Kの三人で泣きながらも、祖母らしいねと語り合った夜だった。
そんな話を聞いて、私までが目頭が熱くなったお話です。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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