私は慌てて平静を装いましたが、開けた瞬間部屋全体の空気が重く黒いモヤが大量に出てきました、いや、家全体の規模だったかもしれません、しかしそれよりも驚いたのが
友人B「奥の方にあるからちょっと待ってなぁ」
そう言って押し入れに体を入れていましたが、その押し入れ、真っ黒で中が全く見えませんでした。
恐らく物を掻き分けてアルバムを取ってるのでしょう、くらい空間に飲まれている友人はゴソゴソしています、
友人B「お、あったあった、これ」
私「おぉ、ありがとう」
そう言ってアルバムを持った瞬間、アルバムが異様に重く物凄い悪臭を放っていることにすぐ気付きました、
友人B「見た目的に結構新しいけど、両親のでも俺のでもねぇんだわなぁ」
友人の呑気なセリフを聞くに恐らく何も感じていないのでしょう、
友人B「とりあえず開けてみてくれよ」
私「おぉ、とりあえず見てみよか」
私は意を決して開けることにしました、しかし、
私「?これ本当にアルバムか?」
数ページ見てみましたが、何も書いていない真っ白が続きます、この悪臭と異様な重量はなんなんだと思いながらもページを進めると…
私「お、こっから写真がいッ」
友人B「結構新しいなぁ、画質も綺麗」
友人は物珍しそうにアルバムを覗いていました、私は思わず写真から目を遠ざけてしまいました、そのアルバムに乗っている写真に映る人達、全員死んでるんですよね、最初は私が部屋の雰囲気にビビってそう思い込んでると思っていましたが、いくらアルバムの写真を見ても生きている人を見つけることは出来ませんでした、そこからBと軽く話しながらページをめくっていましたが、めくるにつれて、悪臭が強くなっていくのが分かりました、極めつけは集合写真と顔写真のページです、
友人B「おぉ〜可愛い子多いなぁー」
私「……」
友人B「どうしたん?」
私「いや、何でもない、けど、ちょっと今日は疲れたから帰るわ」
友人B「え?ちょ、まt」
私「とりあえず、そのアルバムは押し入れから出さん方がええ、ほなまた明日」
私は友人の制止を押し切って帰路に着きました、Bにはあの集合写真と顔写真のページは普通の物に見えたのでしょう、しかし、私には…
誰がどう見ても全員死んでると分かるような悲惨な集合写真のページ…
死化粧を施す前のような顔の写真が揃った顔写真のページにしか見えませんでした…
そして、最後のページですが、私は見ました、人の皮膚みたいな物がべっちょりと挟まっていて重かった事を…
あれは本当にアルバムなのでしょうか…?
あれ以降私は自分のアルバムを見るのを控えるようになりました…
皆さんの家にあるアルバムは大丈夫でしょうか?
もし生気のない顔、明らかに死んでる顔をしてる人がいたらそれは、もうこの世には…
























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