不気味ですよね。そもそも、体育館におじさんが”出現”するって、それだけでもうめっちゃ怖くないですか?
*
「あ、思い出しちゃった。女神おじさんの出現条件……」
ここまで語り終えて、彼女が暗い顔をしました。
彼女が思い出したのは、女神おじさんの出現の条件でした。
……それは、『親の体の一部』を体育館横トイレの個室に流す。というものでした。
流した体の一部が大きければ大きいほど、強い能力が与えられる。らしいです。
おそらく、ゆうま君とそうま君は、髪の毛や爪を流したのでしょうね。
しかし、さきちゃんの親はさきちゃんがいなくなる1年ほど前に病気で亡くなっていたそう。
では、一体”何”を流したのか……?
「うーん。確信は無いんですけど、空を飛ぶくらいの能力だから、結構いいサイズだと思うんですよね。それで、親はもう亡くなってる。そうですね。流せるもの、手元にあるもの、と来たら、例えばそうだな」
*
*
*
「遺骨。とかですかね。」
[完]
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