俺はラーメン屋でバイトをしていた
正直行ったことも無かったラーメン屋だったが
人手不足だったのか
明日から来れる?みたいな感じで合格した
意外と個性があるラーメンだったのがウケていて
そこそこ人が来ていたラーメン屋だったと思う
営業が終わった夜23時
ここから締め作業を店長とする
大体30分くらいで全てを終わらせて
その後に店長が作る賄いラーメンをバックヤードで食べる
しかも余った食材で良い感じのアレンジを効かせてくれて美味いし、飽きない
そして今日も疲れたなぁ〜という会話をしながら食べるラーメン
この時間が意外と好きだった
まあそんないつものルーティンをしていたら
客席の方から
「ドンッ!!」
という、かなり大きい音がした
少しビクっとしたが
あまり怖さ的な意味合いでは驚きはしなかった
なぜならなんの音か分かっていたのだ
営業終わりの締め作業時に
椅子を机の上に上げて、朝 床掃除をしやすいようにしておくので
あぁ…椅子が落ちたんだな
くらいに思った
俺は店長にすみません、椅子落ちたみたいですねと言い
ちょうど食べ終えたラーメンの器を片付けるついでに客席に向かった
俺「あれ…」
そう何も床に落ちている様子が無い
電気をつけて店内を見渡すがやっぱり何も落ちてない
車通りが多い道沿いにある店舗なのだが
外で車の事故が起きたというような感じでもない
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