そこには俺の顔があった
パニックになりその遺影を思わず投げてしまい
床に散らばっている3つの遺影を見ると同じくA、B、Cの顔が
そこにはあった
俺はもう怖くなり
部屋から飛び出た
長い廊下を走り抜け
商店の扉をあけようとしたが開かない
外に出られない…
とにかく扉を力いっぱいにあけようとするが開かない
そして後ろから
「おい…何をしている…」
としゃがれた声が聞こえ
ビクっとする
そこにはおじいさんが凄い形相をして立っており
「あぁ…死に損ねたか…」とボソっと言ったのを俺は聞き逃さなかった
おじいさんが凄い形相を浮かべ
こちらに向かってきた所で俺は気を失ってしまった。
目覚めると病院のベットの上にいた
身体中が痛い…
身体の具合などを看護師さんと医者に質問責めされ
質問が一通り終わり、なんでこうなったのかと看護師さんに聞いてみると
どうやら俺たちは山道で転落事故を起こしたようだった
俺にそんな記憶は無い
それでAとBとCはどうなったんですか?と聞くと
看護師さんは言いづらそうな顔をした
その瞬間俺は悟った。みんな死んでしまったんだなと…
涙が溢れてくると同時にやはり違和感と言うか事故の記憶が1ミリも無い
ただ事故を起こしたことが何より俺の身体の痛みとして物語っている
あの遺影はなんだったのか
俺の遺影はあったが、死に損なったかと言うのは俺もみんなと一緒に死ぬはずだったのか
商店は俗に言う三途の川の様なものだったのか
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