人が居るような気配は無いが
車が何台か置いてあったので
勇気を振り絞り
声をあげた
「すみませーん」
夜の山奥に声だけが響き渡る
「夜分にすみません、誰か居ますか??」
と声をかけ始め
建物の奥で何か音がした
俺たち4人は、誰かいるしライト貸してもらえると思い、安堵した。
ガラガラガラ…
と古びた目の前の商店と思わしき
ガラスドアが開いた
そこには80代くらいのおじいさんがおり
低いしゃがれた声で
「車が動かんくなったのか…?」と言われて
俺はドキっとした
車からここまで15分以上は歩いてきている
車が止まった事なんか分かるはずが無いのだ
が、しかし
Aがおじいさんに向かって
「いやーそうなんすよ!で、ライトかなんかないっすかね?」と何も不思議なことは無いかの如くおじいさんにライトを求めた
BもCも特に不思議に思ってないような素振りであった
そしておじいさんが「あぁ…ライトな…まあそんな事より上がっていけ、ここまで来るのに喉も乾いただろうに」と言うとおじいさんは奥に入っていき
A、B、Cはおじいさんに迷うことなくついていき
商店の中に入っていってしまった。
お、おい!
と声を掛けようとしたが
あまりにすぐにいってしまう3人に呆気にとられてしまい声が出せず
俺もついていくことにした
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