あれ……?
こんなこと、書いたっけ?
当時はまだ引っ越す前だったはずなのに、引っ越し後に起きた出来事も書かれていたんです。
しかも、そのときまだ生きていた人の死や通夜で起きた事まで記述されていました。
──どういうこと?
転載するときに加筆した?
でも、誰が?なぜ?知っているはずもないのに?
その時点で、背中にじんわりと汗がにじんできました。
……最後まで読むのが怖くなりました。
特に、あの「手紙」。
あの時は意味のわからなかった、予言のような遺書。
今読んだら、
当時は理解できなかった“何か”が、理解できてしまいそうで。
読めば、何かが起こってしまう。
そんな気がして、私はそこで読むのをやめました。
話としては、これで終わりです。
オチらしいオチもなく、申し訳ありません。
ただ、十数年経ってまた、こうして怖い話を投稿する日が来るとは思いませんでした。
そして同時に、
「本当にあったことを、消えない場所に残すこと」
──その危うさを、私は身をもって感じてしまったのです。
これを読んで、
「ただの作り話だ」と思ってくれるなら、きっとその方がいいのだと思います。
でも、もしも。
どこかの誰かが、同じような体験をしているとしたら──
少しでも、わかってくれる人がいるなら。
それだけで、救われる気がしています。
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