小3のころ俺の学校で、13日の金曜日の都市伝説が流行ったんだよ。
それで1番仲良い霊感のある親友のKと13日の金曜日狙って丑三つ時に、廃墟に肝試しに行くことにした。
親には、なんかの星をみる(?)とかの適当な口実をつけて行けることになった。
その日、近くの公園に2時に集合してそこから廃墟に出発した。
着いた時から異様な空気と寒気がした。
「引き返そう」と言ったが、Kは「ここまできたんだから行くぞ!」と言って聞く耳を持たない。
そんな様子だったからそのまま行くことにした。
中に入ったら、Kも震えるほどの寒気がした。
懐中電灯片手に一階を探索したが、特に何もなかった。
強いて言えば一瞬血だらけの白い服の女が見えた。
二階に行ってみたら、Kが「うわぁ」と言った。Kの視線の先に目を向けると。
異形の血まみれの幽霊がいた。後ろをそいつは向いていたが、じっとみすぎたのか、
ぐるっと振り返った。そして俺とKは目が合ってしまった。
「やばい」
俺とKは急いで窓から飛び降りて逃げた。Kが怪我したみたいで、おんぶして公園に向かって走っていたが、後ろからこう囁かれた。
「呪ッテヤル」「呪ッテヤル」
それはKの声のようだ。
振り向かずに神社に走った。
必死で走った。走っている間も、「呪ッテヤル」「呪ッテヤル」と死んだように、気持ちがないように連呼していた。
神社に着いた。「親友のKがやばいんです!」扉の先に叫んだが誰も出なかった。
振り向かずに公園に走った。公園に着いたが何をすればいいか分からなかった。
「K!しっかりしろ!」そう言ったがKは「呪ッテヤル」「呪ッテヤル」と、言っていた。
もうダメだと思って自分だけでも家に走った。
次の日からKは姿を消した。ただ、たまにKの夢を見る。
その時Kは、白目のない黒目だけの目で睨みながらこう言う。
「オマエガ死ンダラ良カッタノニ。」「オマエガ呪ワレタラ良カッタノニ。」
K、見捨ててごめん。
おしまい
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