だが、それ以来、中村はおかしくなった。
四六時中何かをぶつぶつ呟き、夜中に誰かと話すようになった。
「イタダキマスカ?」
そして、一週間後――
中村は自室で、全身の肉を爪で引き裂いた状態で発見された。
翔太は今でも思い出す。
あの地下室で見た、あの歪んだ笑みの何かを……
第三章 深夜の訪問者~中村編~
中村が死んでから、一週間が経った。
だが、翔太は未だに悪夢を見続けていた。
夢の中で、中村は必ずこう言う。
「イタダキマスカ?」
そのたびに翔太は飛び起き、全身に冷や汗をかいていた。
「ただの悪夢だ……」
そう自分に言い聞かせるが、背後に感じる気配は消えなかった。
そんなある夜――
「コンコン」
玄関の扉が叩かれた。
時計を見ると、午前2時。
こんな時間に訪ねてくる人間なんていない。
胸騒ぎを覚えながら、インターホンのモニターを確認した。
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