それ以来、私の恐怖体験の十八番は、この夢の話でした。
この話をすると、大体の人が「めっちゃ怖いけど、夢じゃん」と言って終わります。
そして、数か月前。
今年の四月。
新入社員が私の部署に来たことで、
20年前の恐怖の夢が、まさかの形で動き出しました。
新入社員の後輩と社用車で移動中、
ラジオを聞いていると「こんな怖い体験しました」というコーナーがありました。
リスナーが投稿しているもので、
「大事な資料を落としてしまった」
「嫁に携帯を見られていた」など、
心霊体験ではない、日常の“怖い体験”がいくつか紹介されていました。
それに対する感想を後輩と話していると、
後輩が
「俺、学生の頃に新スポ(心霊スポット)に行った時、怖い体験をしたんですよ」
と話し始めました。
そのお返しに、私は十八番の、先ほどの夢の話を後輩にしました。
すると、話を聞いた後輩が
「あー、先輩、それ、似たような話、俺、聞いたことありますよ。どっかのサイトの話ですか?」と言うのです。
「いや、俺の幼少期の夢の話。」
怖いのが苦手になった私は、
この話は怖かったですか?
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