呪ってないのに

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翌日愛梨から電話がきた
朝、登校して直ぐにイジメグループの1人が絡んで来たそうだ

やめて欲しいと言っても、しつこく絡み続けてきた

その時、大きな怒鳴り声が聞こえた
見れば、そのクラスのバリバリなヤンキー少女だった
迫力のある声で嫌がってるから止めろよ！と

クラス中がザワザワして注目された

直後、教室のドアが開いて、女子クラスに男子が入って来た
誰かと見たらヤンキー少女の彼氏で、めちゃくちゃ怖いと言われている、これまたヤンキー少年だった

これまでのやり取りを聞いていたのか、絡んでいたイジメっ子に、一言ドケッと顔をワザワザ近づけて怖い顔で言い放った

その後をゾロゾロと見た目から不良と分かる男子たちが続いて入って来て、ヤンキー少女と会話をしだした

その間もイジメっ子はヤンキー少年たちに睨まれていて、真っ青になっていた

その日以降は、イジメグループもおとなしくなったそうだ

愛梨はもう大丈夫だと思うと言っていた

実際、イジメはなくなったそうだ

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だがこの話、これで終わりではないのだ

イジメがなくなってから ほんの数日後、イジメグループの1人が自主退学をした

突然その子の父親の会社が倒産し、高校を辞めて働くことになったのだ

他にもイジメグループの人たちは 今度はグループ内でイジメが起きたり、立場が悪くなる人続出で、何人もが退学して行ったそうだ

呪ってないのにね、私たちは不思議だと思った

愛梨は呪わずにイジメがなくなった事に感謝していた

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高校を卒業し、愛梨は卒業アルバムを見せてくれた