祖母の家で見つけたもの
投稿者:わい (2)
この手紙を読んでいるとき、俺はもうこの世にいないだろう
そして、S、お前は、俺が死んだ理由を自分のせいだと思っているだろう
だが、それは違う
俺は、兄である自分の役目を果たしただけだ
弟を守るのが、兄の役目だからな笑
この前喫茶店で話した、夢の続きだがようやく男の顔がわかったよ
さらし首の絵に乗っている男とおんなじ顔をしていた
だから、俺やSが見た夢は、あの巻物に関する呪いで間違いないと思う
あれはこの世に存在してはいけないものだ
だから俺は、自分の命をもってこの一族の呪いを終わらせることにした。
あの巻物と文献だが、俺がとある場所で燃やした
その場所は教えられないが、お前はこれで大丈夫だ
まだまだ、兄としてかっこいいところを見せてやりたかったけどもう時間がない
実家の今は使われていない俺の、部屋に俺が昔気に入っていたAVを何本か隠してある。
箪笥の一番下だ。
親父とおふくろにむつかる前に処分してくれ。笑
そしてこの手紙は見たら、同じように燃やして処分してほしい。
彼女を大切にしろよ。
兄より
僕は泣いた。
二十歳の男が、声を出して大声で泣いた。
父は黙って、僕の背中を擦っていてくれた。
火葬も終わり僕は実家にいた。
3日ほど大学を休み、実家で過ごしていたが、東京の家に彼女を待たせているし
そろそろ帰らなくては。
身支度をし、家族に見送られ僕は東京の家に帰った。
A「おかえり~~」
暖かい彼女の声に、僕はまた泣きそうになりながらこう言った。
僕「ただいま」
僕に日常が戻ってきたのだ。
兄が僕の日常を取り戻してくれたのだ。
兄のようになろう。
兄のように、誰かを守れる強い男になろう。
僕はそう誓った。
もう少し読みたかったです。
作者です。
すいません、こちらのお話まだ、作成途中でして。
まだまだ続きますのでお楽しみに。